3. 障害物を取り除く
各スプリント中に実行すべきタスクに集中できるよう、チームメンバーは気の散る要素や進捗を妨げる障壁を特定します。チーム自身ですぐに解決できない障害については、スクラムマスターがチーム内、他のチーム、組織全体で協力して、障害が取り除かれるよう調整します。
例えば、チームメンバーが関係のない会議の参加に時間を取られている場合、スクラムマスターはそうした会議の主催者と協力して、本当に出席すべき人物を見極めることができます。また、多方面で無関係なタスクを担当させられているメンバーの場合には、プロダクトオーナーなどのステークホルダーと一緒に状況を調整することができます。
4. 組織内でのスクラムの実践と原則の普及
作業の遅延を防ぐため、トレーニング、コーチング、アドバイスを通じてスクラムを実装する組織を導くことも重要なスクラムマスターの役割です。これには、スクラムの哲学、価値、構造を教え、提唱することが含まれ、組織が行う作業に経験的アプローチを取り入れることを主に目指していきます。
また、スクラムマスターはステークホルダーとスクラムチームとの間の対話を促進し、オープン性、尊敬と学びを促進します。
スクラムマスターの職務内容と必要な資質
スクラムマスターの役割を追求するために必要な資質はどのようなものでしょうか。多くの企業では、一般的にスクラムマスターの職務に以下の前提条件を求めます。
必要な教育を受け、経験を有している
スクラムマスターの職務内容としては通常、応募者に学士号以上の学位が求められ、技術関連の職務経験が重視されます。また、時間的制約が大きい取り組みにおいてチームメンバーやステークホルダーと協力できる対人能力も求められます。
優れた口頭と書面でのコミュニケーションスキルがある
スクラムマスターのスキルの中でも重要度が高いものがコミュニケーションスキルです。スクラムマスターは、チーム内、またその他の主要なステークホルダーをつなぐ主な連絡役を務めることになります。口頭や書面での効果的なコミュニケーション能力に乏しい場合、1対1やグループでのやりとりが苦手な場合にはあまり向いていないかもしれません。
チームメンバーとの共同作業や主要なステークホルダーへの報告を効果的に行うには、スクラムボードやバーンダウンチャートなどのビジュアルが役立ちます。
スクラムマスター認定の取得を検討する
スクラムマスター認定トレーニングやコースにはさまざまなものがあり、スクラムマスター採用条件にこうした認定を含める企業もありますが、資格は必須ではありません。ただ、適切な資格があれば、スクラムマスターの求人に応募する際に他の応募者よりも優位に立てるかもしれません。
スクラムマスター認定を受けるには
認定機関はいくつかあり、その中から選択することができます。要件は機関ごとに異なり、トレーニングコースへの参加が必要なものもあれば、柔軟なオンライントレーニングが可能なものもあります。どのプログラムでも、認定を完了するためにテストまたは評価に合格する必要があります。
スクラムマスター認定コース
採用専門家の多くは、認定スクラムマスター (Certified ScrumMaster®) か プロフェッショナルスクラムマスター (Professional Scrum Master™ I) のいずれかの取得を勧めています。採用担当者や人事担当者にも重視されやすい資格といえます。
こうしたプログラムは、基本的なスクラムマスター認定資格に加えて、下位のレベルをベースにスクラムの慣行と応用をより深く理解する上で有効です。さらに、以下のような他のスクラム認定プログラムも充実しています。
- スクラムプロダクトオーナー
- スクラム開発者
- スクラムコーチ
- スクラムトレーナー
スクラムマスターの資格を取得すれば、キャリアアップの可能性が生まれ、大幅な給与アップが期待できるでしょう。可能性は大きく広がっています。
スクラムマスターの一般的な給与水準は?
他のスキルを要する職種と同様、スクラムマスターの給与も業界、勤務地、経験によって異なります。2022年の PayScale.com の調査によれば、スクラムマスターの給与水準は63,000ドルから126,000ドルで、中央値は89,666ドルとなっています。