シックスシグマの5つのステップとは?
DMAIC とも呼ばれるシックスシグマのプロセス改善ステップはかなり直接的で、わかりやすいものです。
- 問題を定義します。課題ステートメント、目標ステートメント、プロジェクト憲章、顧客要求、プロセスマップを作成します。
- 現行のプロセスを測定します。現在のパフォーマンスや課題に関するデータを収集し、データの信頼性を検証して、必要に応じてプロジェクト憲章を更新します。
- 問題の原因を分析します。収集したプロセスとデータを検証し、データを表示して問題の原因を調査・確認し、必要に応じてプロジェクト憲章の更新を続けます。
- プロセスを改善します。問題解決のための解決策を決定し、その新たな解決策のためのプロセスマップを作成します。新しい修正策を実行し、改善度を継続的に測定します。
- 管理します。新しいプロセスを改良し、モニタリングを続け、可能であればその成果を他のビジネスに活用します。
シックスシグマのデメリットは?
シックスシグマは、問題を特定し、その解決に取り組むという事実に基づくプロセスであるため、人という重要な構成要素が見過ごされがちです。特に、さまざまな障害に人がどのような影響を与え、どう対処していくかという視点が抜けてしまいます。場合によっては、オペレーション全体を見直す前に、従業員に問題に正面から取り組む機会を与える方が望ましいこともあります。
また、シックスシグマに対して画一的なアプローチを取ることが、特に創造性を重視する組織や分野においては制約となることもあります。革新のためなら慎重さやプロセスを顧みないような自由さを求める従業員には、息苦しく感じられるプロセスでしょう。
また、シックスシグマでは、新しいツールや手法の導入は理論上認められていません。シックスシグマでは一般にすべてのチームが献身的に取り組む必要があるため、組織の他部門で別のプロセス方法論を使用したり、実験したりすることが難しくなります。
シックスシグマの代わりに使える手法
数十種類ものプロジェクト管理方法論が存在し、その構造、ルールやプロセスはさまざまです。ここでは代表的なものをご紹介します。
ウォーターフォール手法 : ウォーターフォールプロジェクト管理手法は、分離した連続的なタスクで構成され、最終製品の完成のために各ステップを適切な順序で完了することを目指すものです。
スクラム方法論 : アジャイル方法論のひとつであるスクラムは、小規模なチームが同時に成果物に取り組み、テストや軌道修正を行いながら、プロジェクトをスピーディに完了できるインクリメンタルなアプローチです。
カンバン : カードを使ってプロジェクトのタスクを視覚的に示し、優先順位をつけるカンバンボードを使うことで、プロジェクトの各ステージを追跡し、共通認識を醸成することができます。
アジャイル手法 : アジャイルでは、顧客のニーズを推進力とし、反復的なサイクルを通じて成果物を作成し、最終製品が完成するまで継続的に改良を続けます。
自社のプロジェクトや組織に適したスタイルを選ぶには、逆算する形で最終的に実現したい製品から考えてみましょう。
シックスシグマの原則 を参考に事実を精査し、チームがすでに成功している箇所、うまくいっていること、理想的な結果をもたらすと思われる環境を評価していきます。大規模なチームと小規模なチームのどちらが適した組織なのか、チームメンバーには2週間のスプリントスケジュールが合いそうか、それとももっと自由なプロセスとすべきかなどを考え、集めた情報に従って、自社の具体的な目標、制約やタイムラインに適したプロジェクト管理手法を検討します。
さまざまなタイプのプロジェクト管理スタイルの長所と短所を把握し、自社の状況に最も適したプロセスを主要なステークホルダーと一緒に決定します。プロジェクト管理手法がわかる究極のガイドを参考に、ニーズに合わせて最適な方法論を選び、プロジェクトが滞りなく進むようにしましょう。
1つのプロジェクト管理プロセスのルールに固執せず、さまざまな手法の良いところを取り入れて、ニーズに合わせて活用していくことが大切です。
シックスシグマを超えて
シックスシグマは、生産や製造を合理化するためのデータに基づくアプローチであるという点で評価され、称賛されるべきものです。ただ、製造業以外の業界や企業では、より柔軟なプロジェクト管理やプロセス改善の手法が適している場合もあるでしょう。シックスシグマが大成功を収めたとしても、人間の創意工夫や努力に代わるものではありません。まずは社内の人材の持つ力に目を向け、チームの創造性を阻害せず、必要に応じてカスタマイズできる方法論を見つけましょう。